『日本人だけが知らない 日本人のうわさ』石井光太著 2010
5/31
月曜日

 日本でも、外国でも、いろんな噂があるものだ。それを、いろんな国や、人種、立場でそれぞれおもしろ可笑しく取り扱った新書。笑い話じゃすまないこともたくさんあるけれど。さて、噂を分類してみると、このようになると冒頭に述べられている。

(1)-自然発生的に生まれた個人についての情報。ほとんどが社会的に重要な意味をもたない内容。
(2)流言(りゅうげん)-自然発生的に生まれた後、不特定多数の人々に広がっていき、社会にとって好ましくない結果を生み出す情報。
(3)デマ-「デマゴキズム(煽動政治)」から生まれた言葉で、政治的・社会的な意味で敵を中傷するために意図的に捏造された情報。
(4)都市伝説-近年に作られた用語で、種に都会において信じられているストーリー性の高い噂話。怪談のような内容も含む。

 しかしだ、国籍が違えば、人種が違えば、宗教が違えば、歴史的背景(占領・植民地化する側、される側)が違えば、文化も風習も習慣も立場も当然の如く異なる。相手に対して妬み・恨み・辛み、蔑み、恐れがあれば、悪くいうこともあり得るわけで、それが政治やビジネスや、国際摩擦、または殺人事件までに発展しかねないことは充分ある。事実をよく確認して、単なる噂の類に踊らされないようにしないとね。(2010/05/31 20:28)

日本人だけが知らない 日本人のうわさ 笑える・あきれる・腹がたつ (光文社新書)
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光文社 2010-02-17
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おすすめ平均 star
starくだけた異文化理解
star都市伝説・・・ホント?
star「世界の日本人ジョーク集」か?と思いましたが、、、

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登録情報
新書: 296ページ
出版社: 光文社 (2010/2/17)
ISBN-10: 4334035523
ISBN-13: 978-4334035525
発売日: 2010/2/17
出版社/著者からの内容紹介
◎庶民レベルで語られる、日本と日本人に関するうわさを収集・分析。気楽に読めると同時に、深く考えさせられる、まったく新しい日本人論。
◎本書では、海外で語られている噂をご紹介しながら、私たち日本人がどのように見られ、語られ、描かれているのかを探っていきたいと思います。モテる日本人女性のアソコはどう語られているのか、海外へ進出する日本人サラリーマンはどんなふうに冷笑されているのか、日本のスポーツやアニメやポルノは海外でいかに受け止められているのか。それが真実であろうとなかろうと、世界で噂される日本のイメージを直視することこそが、日本のアイデンティティを考えることにもつながるのです。そして、それはあなた自身に向けられた視線でもあるのです。(プロローグより)
【目次】
一章 日本企業vs.デマ
二章 ジャパン・セックス
三章 反日感情
四章 ゆがんだ日本文化
五章 在日外国人の流言
六章 日本人から見るガイジン

【本文より】
「日本人は、洋服が透けて見える眼鏡を開発したらしい」
「日本企業は中国でつくった一番いい製品を欧米に輸出する。二番目にいい製品を、日本へ逆輸入する。そして、最悪の品を中国本土で売る」
「日本の男は痴漢をしたくなったら地下鉄へ行く」
「日本に到着したら、やってはならないことが三つある。
 1、パチンコをしてはいけない。2、小指のない男に逆らってはいけない。3、自転車に乗ってはいけない」                         

【著者紹介】
石井光太(いしいこうた)
一九七七年東京都生まれ。作家。海外の生活や文化に関する作品を数多く発表。主な著書に、アジアの障害者や物乞いを描いた『物乞う仏陀』(文春文庫)、知られざるイスラームの性や売春を描いた『神の棄てた裸体』(新潮社)、世界最貧困国の実情を、百枚以上の貴重な写真やイラストを紹介しながら、やさしく解説した『絶対貧困』(光文社)などがある。また、活字以外でも、NHK等でのドキュメンタリ番組の制作を手掛けるほか、写真、漫画原作、ラジオなど幅広いジャンルで活躍。各地で講演や講座も行う。

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