YS-11が飛んだ空 全182機それぞれの生涯』青木勝著 2010
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木曜日
昭和の日

 2月頃から時々読んだYS-11の本。この旅客機は国産で、太平洋戦争後、日本は航空開発を禁止された7年があった。紆余曲折があり、長年の多くの夢を託され、そして1962(昭和37)年7月11日に一号機がロールアウト(初公開)され、同年8月30日に初飛行に成功する。総生産機数は182機で、75機が12カ国へ輸出された。2006年9月30日まで、YS-11は旅客機として実に44年の長期にわたり日本の空や世界の空を飛び続けた。最も長い総飛行時間を誇るのは製造番号2092号機で、実に7万1227時間31分にも及ぶ。一機一機すべてにデータとして、製造番号、初飛行、型式、登録番号、総飛行時間、総飛行サイクルと、生い立ちから終焉までが個別に書かれているデータブックとしても活用できるだろう。

僕も同機には伊丹~徳島便に搭乗したことがある。オール純国産機は二度と作られることは恐らくないだろう。(2010/04/29 23:31)

■内容(「BOOK」データベースより)
諸外国の航空機メーカーと熾烈な闘いを繰り広げ、高度経済成長の原動力として全地球規模で大空を飛び回った国産旅客機YS‐11。戦後の航空機産業復興を一身に担って飛び立ったYS‐11を巡る熱いドラマと全182機それぞれの生涯を、航空写真家・青木勝が渾身の筆致で綴った決定版YS‐11全史。



単行本: 399ページ
出版社: 朝日新聞社 (2007/12/7)
ISBN-10: 4023302694
ISBN-13: 978-4023302693
発売日: 2007/12/7

YS-11試作1号機(航空科学博物館(成田))
-2009.3.4-

YS-11コクピット全記録-離陸シーン

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