久々にビジネス書を読んだ。数年前に買ったストック本。畑村洋太郎氏の『失敗学のすすめ』は過去読んでブログにも書いた。さて、なぜ人は「大切なこと」を見過ごすのか? 「日常業務の盲点」を徹底解明、とある。複数の共著となっている。
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単行本(ソフトカバー): 240ページ
出版社: プレジデント社 (2005/8/18)
ISBN-10: 4833450119
ISBN-13: 978-4833450119
発売日: 2005/8/18 |
※内容(「MARC」データベースより)
なぜ人は頭でわかっても動けないか。賢い脳とバカな脳の違いは。知行合一のメソッドとは。畑村洋太郎、高田明和、大前研一、カルロス・ゴーンらが語る、気づき、考え、行動する力。『プレジデント』掲載記事を再編集し刊行。 |
ここで、モルゲン人材研究所所長の澤田富雄氏が「同じ情報を与えられても課題を見過ごしてしまう人が少なくない、いつも情報が目の前を素通りする人の四つのタイプ」として記述・解説が興味深かったので、紹介しよう。
(1)状況や時代の変化が「見えない人」
(2)成功体験に縛られ「現状に安住する人」
(3)問題解決する「資源を持たない人」
(4)当事者意識に欠け「主体性のない人」
について、具体的に判りやすく説明している。他にも学ぶべき点は多かったね。機会があれば、またどこかでご紹介したい。(2010/04/15 19:49)
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課題を見過ごす人の行動特性 |
① |
他者認識力 |
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相手の気持ちがわからない(共感性) |
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社会的な弱者への配慮ができない(人権感覚) |
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他人の痛みが判らない(他者への配慮) |
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地球環境への配慮ができない(地球環境への配慮) |
② |
自己認識力 |
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自己認識が不明瞭(自分の強み・弱み) |
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自分の頭と言葉で考えない(自立心) |
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責任感がない(使命感・責任感) |
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当事者意識がない |
③ |
状況認識力 |
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状況・環境の変化が見えない(状況の認識) |
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全体が見えない |
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先が見えない |
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物事の背景や関係が見えない |
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ライバルが見えない |
④ |
思考の柔軟性 |
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異文化が理解できない(異文化理解能力) |
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多様な考え方・価値観を理解できない |
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技術の進歩がわからない |
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古い常識・考え方にとらわれる |
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物事を両面から考えない |
⑤ |
自己実現傾向 |
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厳しい事実・現実を直視できない |
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ロマンがない(夢・志・理想) |
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問題意識がない |
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プラス思考ができない |
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簡単に諦める |
⑥ |
問題への感受性 |
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感受性がない |
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理想感覚がない |
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過去への事例から学べない(歴史感覚) |
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他者から学べない |
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他分野の方法や考え方を使えない |
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