『最後の恋』―つまり、自分史上最高の恋。 2010
4/9
金曜日

 8人の作家が短篇を綴った恋愛小説アンソロジー。何故、人は恋をするのだろう?遺伝子的本能だろうか、”好き”と”愛する”とは、何が違うのだろう。結婚しても恋人のように一生過ごすことはできるのだろうか。女性が書く、女性の気持ちの恋愛小説は「そっか・・・」と慮んばかる。女は恋を「頭で考えるのか?」、「心で感じるのか」、「体で疼くのか?」 何だろうね。摩訶不思議で、男には理解し得ない生物なのかもしれない。

 綴っている作家は以下のとおり。
 ・三浦しをん
 ・谷村志穂
 ・阿川佐和子
 ・澤村 凛
 ・柴田よしき
 ・松尾由美
 ・乃南アサ
 ・角田光代

 「ヒトリシズカ」谷村志穂さん、「LAST LOVE」柴田よしきさんの作品が哀愁漂い、くらっとくる。うまいね。(2010/04/09 19:23)

文庫: 346ページ
出版社: 新潮社
ISBN-10: 4101201234
ISBN-13: 978-4101201238
発売日: 2008/11/27

 もはや、少年少女が出会うような、初々しい恋じゃない。変わらない恋心なんてない、そんなのとっくに知っている。だけど…。大人になっても「こんなの初めて」ってあったんだ。すれ違いや別れをくり返してきた彼らだけが知る、「最初で最後」のかけがえのない瞬間たち。8人の作家が描き出す、経験してきたすべての恋を肯定したくなる珠玉のアンソロジー。最後の恋、それはつまり、自分史上最高の恋。


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