N部長、ありがとう。 2010
3/26
金曜日

 夕方、18:30から品川プリンスホテル メインタワー30F(富良野)で、バイク仲間であるNます参謀の『感謝の集い』送る会が盛大に執り行われた。優に200名を越える社内外の方々が別れを惜しんで出席された。彼と苦楽というより苦苦苦苦苦苦楽を共にしてきた勇士たちだ。

 僕はCUSTOMというシステムで、方式・構築チームに属していた1992年頃に初めてお会いし、CUSTOMを離れる1995年暮れまで、その采配ぶりを目にしてきた。あれだけの重責を背負い、全国システムを沈着冷静に仕上げてきた。川崎のリクルートビルに集結したそのビルは不夜城と化した。Nます部長はいつ帰っているのか、誰もが不思議がった。僕も土日や深夜帯にメインフレームのシステム設定や環境変更で不夜城に出かけることは頻繁にあったが、いつもいた。休みだろうが、深夜だろうが、明け方だろうが、そこにNます部長がいた。

 38年というデータ一筋のキャリアの中で、24時間365日フル出場に近い登板をし、休めることは少なかったのだろう。プロジェクトに派手さは不要だ。地道に着実に一歩一歩、軸足を前に進める。セオリーでもあるが、得てして奇抜な一発特効薬を求めがちだが、そうじゃないとNます部長をみていて感じる。お世辞ではなく、誰もが感謝する。崇拝にも近い、紳士の中の紳士だ。そして、分析能力と解決していく緻密さと、忍耐強さ、現場目線で携わってきた前線部隊のエンジニア、マネージャといえるだろう。言葉にすると嘘っぽくなってしまう。

 数限りない思い出が脳裏を去来したのか、たくさんの方から贈る言葉や、最後に全員がアーチをして送る中、Nます部長のなかにキラリと光る滴が見えたたような気がした。僕は我慢しきれず涙がこぼれ落ちた。彼の仕事に対する姿勢と精神は、何百人の中に生き続けている。大きな財産だ。(2010/03/26 23:28)


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