霙混じりの寒い夜だね。さて、ヘッドラインで意味深なことがあるわけじゃない。僕のロックのルーツを独り占めしているザ・ビートルズの4thアルバム『ビートルズ・フォー・セール』からI
DON'T WANT TO SPOIL THE PARTY、直訳すれば”パーティーを台無しにしたくない”ってことだけれど、邦題は「パーティーはそのままに」って付けるところが憎らしい。このアルバムは、オリジナル曲、カバー曲に、カントリー/ロカビリー調、フォーク調の作品が目立つ。たまにはオタクらしくデータ的な話しを書こう。
録音はアビーロード第二スタジオ、1964年9月29日、レノン&マッカートニーのクレジットだが、ジョンの作品で、パーティーに来るはずの彼女が現れず、意気消沈して途中で帰るという失恋の歌。内容はジョンの個人的な経験が元になっているとされている。ジョンのギターのイントロはカーターファミリーピッキング奏法、ジョージはお得意のチェット・アトキンス奏法を繰り出している。リンゴのドラムは、中間部のI'll
Still・・・のリフレインの部分ではミュートしたような音のフロアタムを叩き、アクセントをつけている。
当時は4トラックレコーディングで、track1にはギター、ベース、ドラム(*L-ch)、track2はジョージのギター(*R-ch)、track3はジョンのメイン・ヴォーカル(*Center)、track4はジョージとポールのコーラス、タンバリン(*Center)を配している。
(*はステレオ音像配置)
リマスター版ステレオの変更点としては、
|
(1)1分3秒(2拍目裏、4拍目表)にタンバリンを追加して、埋もれた音を補強したと思われる。
(2)2分0秒(1小節程度)の左チャネルで高音域が特に補強されている。
(3)エンディングの余韻はレコードより少し長い。 |
この曲ではステレオではモノーラルほど音をいじっていない分、未調整であったり、マニアックな楽しみが埋蔵している「宝の山」とも言える。
ではお届けしましょう。(2010/02/16 22:07)
|