「カントリースタイル」は素朴で力強いものじゃなきゃ! 2009
12/5
土曜日

 ”デポー39”の総合プロデューサーだった天沼寿子さんの本を先日から3冊眺めて読んだ。読んで眺めたかな、どちらでもいいけど。『カントリーアンティーク』、『カントリーアンティークの家づくり』に続く『デポー39ものがたり』だ。自由が丘にあったデポー39カントリーモールは何度となく足を運び思い出深いお店でもあった。その店も彼女自身の決意から2005年に畳んでしまう。彼女が築き上げてきた”カントリーアンティーク”は彼女以外ではその雰囲気が伝えきれないというのもあるのだろう。思い切ったひとでもあるけれど、信念は強いね。

 本書のなかで天沼さんはこう書いている。「カントリースタイル」というのは、本来「かわいらしい」と表現するものではなく、素朴で力強く、それでいて人の心を穏やかにさせるインテリアではないでしょうか。さらに時代の空気が洗練さを加え、”自然な大人の魅力”にあふれているものだと思っているのです。まさにそうだね、ガチャガチャとしたカラフルさだけで溢れかえったカントリー擬きはいかがなものか?と思わざるを得ない”お宅拝見”を時折雑誌でも見られる。

←(左写真)僕がフォーク、スプーン、シャモジ立てなんかで使っているアンティークの容器。マーマレードジャムが入っていたものだよ。

 飽きのこないもの、時代に左右されないもの、心を和ませてくれるもの、そんな雑貨や家具で身の回りを囲まれてたいでしょう、僕はそうだけどね。皆さんはどうかな?(2009/12/09 22:27)


『デポー39ものがたり』
単行本: 129ページ
出版社: 主婦の友社
発売日: 2006/11/1

出版社/著者からの内容紹介
「カントリーアンティーク」という言葉を雑貨好きの間に定着させた、カリスマ雑貨ショップ「デポー39」。田園調布の小さな店ではじまり、ツタのからまる洋館のような自由が丘の"名物"店で終わるまで、約20年間。ここからさまざまな"ものがたり"が生まれていきました。お店がなくなってから約1年半、バイヤー&ショッププロデューサーとして活躍した天沼寿子さんが、その歴史と思い出を赤裸々に綴ります。美しく懐かしい写真が、お店が存在していた頃の空気を感じさせて、気持ちがほっこり。全国のデポーファン、天沼ファン、そして雑貨ファン待望の1冊です。また、デポー39の歴史を知ることで、天沼寿子流雑貨ショップのプロデュースのスタイルを学べるほか、「天沼寿子が教えるショップスタッフの心得」語録も付いて、これから雑貨ショップを開きたい人のための、新しいスタイルのビジネス書として役立つ作りも魅力です。また、ひとりの女性の生き方本として読んでも、きっとなにか発見があるはずです。


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