『永久戦争』フィリップ・K・ディック 2009
11/2
月曜日

 僕には13冊目となったフィリップ・K・ディックのSF小説「永久戦争」を読んだ。彼の全作品読破に向けて取り組んでいるが、SF小説(短篇・長篇)、一般小説、ノンフィクションは55冊ある。(既読数/全冊数)は13/55だから、まだ23.6%だ。

 さて、本書は、1993年に新潮文庫から刊行された短編集で、1953年から1956年の短編の中から表題「永久戦争」どおり戦争に関わるものを6編を収録。日本オリジナルの編集によるもので、選・訳はいずれも浅倉久志による。うち2編は既に仁賀克雄の異訳が先にあり、この短編集でしか読めない作品は4編のみ。(2009/11/02 20:09)

■The Defenders 地球防衛軍 (1953) 浅倉久志・訳
■The Chromium Fence 傍観者 (1955) 浅倉久志・訳
■War Veteran 歴戦の勇士 (1955) 浅倉久志・訳
■To Serve The Master 奉仕するもの (1956) 浅倉久志・訳
■Jon's World ジョンの世界 (1954) 浅倉久志・訳
■The Variable Man 変数人間 (1953) 浅倉久志・訳

内容(「BOOK」データベースより)
核戦争で灰燼に帰した地球、疑似生命体へと進化していくロボット、社会システムのために踏みにじられてしまう人間の尊厳、相互に浸透し交錯しあう複数の現実、絶望的状況の中で苦闘を続けるごく普通の職業の主人公たち―デビュー以来、近未来を舞台に悲惨な人間の状況を書き続けてきたP・K・ディックの終末的ヴィジョンの数々。「戦争」をテーマにした日本オリジナル短編集第三弾。



文庫: 376ページ
出版社: 新潮社 (1993/06)
ISBN-10: 4102255036
ISBN-13: 978-4102255032
発売日: 1993/06

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