僕には、丁度12冊目となるフィリップ・K・ディックの小説。彼はSF作家だけれど、これはそうじゃない普通小説なんだ。本作は、1954~1955年にかけて執筆されたMary
and the Giantの全訳でね、主役は二十歳の女性、メアリアン・レイノルズと58歳になるジョセフ・シリングという男性。レコード店長をしているシリングと仕事先に勤めるメアリと、それに織り成す人々の会話や、行動が複数視点から捉えられていて、複雑に人間関係・肉体関係も絡み合って、淡々とストーリーは進行していくよ。彼がまだ26~27歳の頃に書かれたのだから、まずまず、といったところだね、これは。じゃ。(2009/10/23
19:43)
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単行本: 322ページ
出版社: 筑摩書房 (1992/12)
ISBN-10: 4480831339
ISBN-13: 978-4480831330
発売日: 1992/12 |
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