『レボリューショナリーロード』を観て 2009
8/15
土曜日

 のんびりと『特攻回天戦』を3時間ほど読み、夕食は納豆+味噌汁ヘルシーディナーを食べ終えた後、6月にレンタルストックしてあった映画を見た。 理想を求める夫婦が、生き甲斐のない実生活と、理想はこんなはずじゃなかったはず、と悶々としたギャップを感じながら、一生一度の自分の人生が変えられるかもしれない、として、ほとんど計画性のないまま、現実の生活から逃れたい、逃げたいというストーリー展開だ。

 ”絶望的な虚しさ”?  ”虚しさ”は誰もが感じるが、”絶望”を感じるには勇気が要る

 映画の中でのとあるシーンの会話。 この部分の台詞は良かった。 この映画に共感出来る人はいるかもしれないけれど、僕は現実の中にこそ、幸せとか、希望が見いだせてくるのじゃないかな、と思うね。 現実の中で、何かしか、自分から行動しないと決して物事は良い方には向いていかないと思うからね。 何もしなくて、そのうち変わるだろう、何かいいことが起こるだろう、宝くじがあたるだろう、 ・・・んな、ことある訳無いじゃないか! ねぇ。 それらのよい方向に向けるための努力を避け、夢物語だけ追っていて、愚痴るだけ愚痴って、理想はこうなのよ、と罵るだけでは、何が変わるっていうの、そんな都合のいい話があるわけない。 タイタニックの共演カップルでの再演だったことは話題になったのだろうね。 特にそれ以上の感情も感激もなし。 (2009/08/15 23:09)

(Yahoo!映画情報より)沈みゆく豪華客船で出会い、刹那の恋に燃え上がったカップルが再競演を果たした本作では、反ラブロマンスとでも呼ぶべき愛の修羅場が展開し、結ばれたことに苦悩する2人は、海よりも深い奈落の底へと堕ちていく。  舞台は、アメリカが経済的な繁栄を謳歌していた1950年代半ば。郊外に居を構え、幼な子とともに希望に満ちた生活を始めたはずの若夫婦は気づいてしまった。システムの歯車に組み込まれ、最新のモノに囲まれて暮らすことの虚しさを。都会での死ぬほど退屈な仕事に夫は嫌気がさし、瀟洒な家に閉じこめられた妻は内的に壊れていく。何者かになる夢を抱いていた2人は、このサバービアと同じく、自分たちの中身も虚ろであったことを悟り始める。夫は絶望的な空虚さの中に身を埋めかけるが、妻はアイデンティティを取り戻そうと必死にもがくのだ。どんなに熱演しても仇になりがちなディカプリオの少年性が、成長しきれない夫の姿にプラスに働き、喪失感が狂気へと変わる妻を体現するウィンスレットが凄まじい。  「何不自由ない暮らし」の中で増幅する「満たされない心」。今に至る、社会と家庭の崩壊の芽は、最も輝いていた時代にすでにあった事実を直視させ、見せかけの繁栄と幸福の足元を見つめ直すホームドラマの秀作である。サム・メンデスは、ブラックな笑いに転化させた「アメリカン・ビューティー」よりも遙かに辛辣に、過剰に煽られた夢や理想を捨てきれずに破滅していく、アメリカ的な幸福の正体を暴き出した。(清水節)(eiga.com)
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