今朝、20ページばかし読み残していた城山三郎著の『指揮官たちの特攻』を読み終えた。 関大尉と、中津留大尉の二人に焦点を充てられていて、興味深かった。 予科練と称して、敗戦色濃い日本では、昭和18年、全国の少年を募ったというより、お国のために身を捧げる報国的精神感情に合致し、両親の想いとは裏腹に多数(一万有余)の若者が集まった。
しかしだよね、飛行機に乗れたのはほんの一部。 実際には特攻兵器として彼らを待ち受けていたのはこのような、ばかげた兵器だったのだ。 こんなことが事実としてあったということを、きちんと記憶しておくべきだろう。(2009/08/11
7:07)
- 人間爆弾「桜花(おうか)」・・・(一一型:一式陸攻搭載、二二型:銀河搭載、四三乙型:丘などの高地からカタパルトで撃ち出す)
- 「梅花」・・・木製で松根油を燃料にした桜花に似ている、試作
- 人間魚雷「回天」
- 「震洋」・・・・ベニヤで作ったモーターボートの先に爆装
- 「蛟龍(こうりゅう)」・・・特殊潜行艇の流れを汲み、さらに大型化した乗員5人
- 「海龍」・・・頭部に600キロ爆弾を詰め、水中翼を持つ二人乗り潜水艦
- 「伏龍(ふくりゅう)」・・・機雷を棒の先に付けて持ち、潜水服を着て、海底に縦横50メートル間隔で配置、敵艦船が着たら、その棒を敵艦の艦底に突き上げて爆発させる。
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文庫: 232ページ
出版社: 新潮社 (2004/07) |