先進国の目線での奢り 2009
6/26
金曜日

 午後からの研修で、講師の河野容久氏のパワー溢れるお話を聞いて、日本で不自由なく育った一般市民として、目線が世界の現実に対して無知であるし、現場目線でないとうことを思い知らされたんだね。自然豊かな国だからね、日本というのは。いろいろ学ぶ中で「京都議定書」でCO排出量の削減目標が決められていて、各企業もそれに向けた削減の取り組みや、排出量取引を行いながら環境問題に取り組んでいるわけですね。

 しかしですね、議論の中心的話題は、日本国内の場合では、20年後、50年後のCO排出量はこうなるというシミュレーションや、世界の人口爆発に伴って、よりシビアな取り組みが必要だし、地球温暖化抑止に対して、何がどうなるというディスカッションは盛んだと思うのですね。

 しかし、しかしですね、世界人口が約68億、先進国、振興工業国(BRICs)、発展途上国を乱暴に分けると、先進国の目線は上目目線であり、切迫感がないということが身にしみて判ったんですね。食料がないだけじゃなく、水がない国もある。死ぬか、生きるかの世界。逼迫しているのだね。日本は年間2,000万トンの食料が捨てられているという事実。それに対して貧困に喘ぐ国への食料支援は全世界で800万トン、この国内で原材料を多量に輸入してまで食品を作り続けたあげく、食べ残したり、作りすぎて捨ててしまったり、なんと無駄なことなんだろう。この2,000万トンを飢えている国々に回せば、何万人、いや何百万人が救われるのだろう。飽食すぎて感覚が完全麻痺してしまっているね。食べ残しせず、無駄に食物をしないと誓うぞ。

 講師の要約をすると、環境に対しては、化石燃料や化学物質を如何に使わないか、今後学んで、自分がどういった働きかけができるのかを考えていきたいと感じた。(2009/06/26 17:51)

Copyright (C) 2009 Shougo Iwasa. All Rights Reserved.