本の話題、無秩序かな? 2009
6/23
火曜日

 昨夜はソファで眠り込んでしまって今(5:11)目覚めた。でも深く眠ったね。

 最近読書量が減っているとはいえ、通勤途中、朝のコーヒータイムは活字を追っていないとイライラするのは変わらない。ここ数日の本の話題。

◆山本一力さんの『背負い冨士』は良かったね。さすがだと思う。長編だったのでやや話の展開説明に時間をかけすぎた感じがしないでもないけどね。

◆井形慶子さん著の『イギリス人の格(312ページ)』、イギリス人、紳士の国、彼らの基本理念というか、口癖には”Never Mind「気にしない」”ってのがある。ただ適当にってのじゃなくてね、悩み癖を一喝し、思いもよらない発想で問題を解決していく基本姿勢とでもいえばいいのかな。Never mindって言うのは励ましの言葉でもあるように感じるね。肩の力を抜いて、みたいなね。この本の目次からピックアップすると、
 1.気持ちが軽くなる「お金は使うためにある」というポリシー
 2.ヤル気がでないと悩むより、新しい働き方を考える
 3.年齢制限なしの恋や結婚で生涯幸せになる
 4.メニューや味より土にこだわる健康観
 5.旅行や買い物より、わが家での楽しみ方を知る
 6.生涯現役はこうすれば実現できる
 7.外国人が日本を再建する
 8.どんなことでも地道にやれば結果がでる
僕は英国人気質の根底に流れる考え方、生き方はとても好きだね。日本人はどうしても周りの相対的評価を気にするし、本音と建て前を使い分けすぎて、ほんとうの自分をどこかに置き忘れているような傾向が民族的にあるようにも思うしね。よいものはよい、譲れないものは譲れない、長いスパンで物事を判断する(目先の事に囚われないプリンシプルさ)ってのが好きだ。腰巻きにも「考えすぎて何もしない日本人の生き方」って挑発的キャッチコピーがソソルね。「人生は楽しいと思いますか?」って質問にあなたなら、速攻どう答えられますか?

◆現在、読書中は、同じく井形慶子さんの『古くて豊かなイギリスの家 便利で貧しい日本の家(238ページ)』だけれど、多分大方の日本人はこの本に反発するかもしれないね。恐らく。湖水地方やコッツウォルズに行ってみたいけれど、何もナショナルトラストに保護された場所だけじゃないけどね、素朴な田舎をぶらっと旅したい。カントリー・スタイルは僕の波長にぴたりと合う。えと、それでね、英国人は景観を周りとの調和の中で考えるから、古い家を自分で修理しながら、お気に入りに仕上げていくことを好むし、隣の家が町並みを乱すような異質な建物を建てようとすると恐らく反発して「ちょっとこんな家を隣に作ってもらったら困るんだけど・・・」と言うのでしょうね。逆に日本人的家は、ハイテク優先でめたらやたら、収納のお化けと和洋折衷なんでもござれ、みたいな感じが僕はしているし、ほんとうに家にいることが楽しくて、落ち着ける雰囲気だろうか。どうもガチャガチャした部屋が多いからね。アメリカや日本の家はハウス、イギリスの家はホームなんだし、sweet homeっていいね。何度も書いたけれど、不便さを楽しむ、自分で手作りする楽しみ、少しずつ変えていくおもしろさを家に求めるね。一番落ち着ける空間、どこか行楽地に行くだけじゃなくて、部屋でゆったりコーヒーや紅茶を飲みながら、本を読んだり、自分の趣味の好きなことをする空間、これに尽きるように思うな。土から生まれて土に還る。土に根ざした生活ってやつね。僕の部屋の家具はパインのベッド以外すべて手作りだよ。本棚もチェストCDラックもね。実に安くてカントリーになるし、オリジナルでしょ。クローゼットの扉も、キッチンのシンクの扉も手作りだし、自分で産み出すのがいい。ちょっと極端かな。思いつくままだからまとまりがないけれど、”自分らしさ”ってとても大事だよ。周りに決して振り回されないな、僕は。話が発散してきた、いつものように。じゃ。(2009/06/23 5:39)

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