雨雨降れ降れ、ってことで。 2009
5/5
火曜日
こどもの日

 午後から、場所を買え、目下の最大目的、GWの読書にほどほどに身を沈めている。

 超並列読みとまでいかないけれど、並列読みしているのは、
 ①『魂の重さは何グラム?/レン・フィッシャー』
 ②『ボッコちゃん/星新一』

 簡単に紹介すると、
 ①は何も宗教本とかではなくて、イグ・ノーベル賞受賞者である博士が書いた科学へ興味を抱かせようではないかって本。この賞のモットーは「人々を笑わせ、また考えさせる」ことにあるらしく、著者は1999年、「ビスケットを食べる前に紅茶に浸す最善の方法」でこの賞を獲得している。また、冒頭の序文でこのような記述がある。「・・それよりも科学を理解するには天才である必要はないことを示したかったからである。必要なのは、忍耐と、そして知りたいという欲求だけだ。

 さて、8章からなる本書、第2章では皆さんもよくご存じのガリレオの「物体を動かす」でね、小学生の時、購読していた「科学」に掲載されていたけれど、自由落下は物体の重さに依存しないことを斜めの台で転がすことで決着をつけたね。
 v=gt
 y=1/2gt
 v=2gy、v=√2gy
ですね。物理には高校生時代、大好きで得意な貴重な科目だな。

 はたまた、地球は宇宙の中心にないと主張して教会の権威に挑戦したガリレオは、とんでもない当時としては無鉄砲に見えたのだけれど、異端諮問所の検閲官に原稿を差し出すのだけれど、太陽を中心とした太陽系のアイデアが「仮説」として提示される限り出版を認めるとなったらしいのね。その後、ガリレオは、ローマに呼びつけれられ、十人の枢機卿の居並ぶ法廷に出廷させられることになる。彼のその書物は忌まわしい禁書目録に載せられた上、自宅幽閉となったのだけれどね。

魂の重さは何グラム?
―科学を揺るがした7つの実験
(新潮文庫) (文庫)
文庫: 333ページ
出版社: 新潮社
(2009/3/28)
内容(「BOOK」データベースより)

 魂の重さを大まじめに量った科学者がいた。彼はその結果に真剣に悩んだ…なぜ生前と死後で人間の体重が変化するのか?科学の発展に寄与したり寄与しなかったりした7つの分野での実験と論争の数々、その意外な結論とは。古今の有名科学者の迷走も交えつつ、生命誕生の謎から錬金術に至るまで、イグ・ノーベル賞受賞者が丁寧に解説する異色の科学史。

ボッコちゃん
(新潮文庫) (文庫)
文庫: 315ページ
出版社: 新潮社; 改版版
(1971/05)

 作品的には古いけれど、星新一さんのご存じ、ショート・ショートの50編。

 アルトゥル・ショーンペンハウアーはこんなことを言った。
『すべての心理は三つの段階を経る。最初は嘲られ、次に猛烈に攻撃され、最後に自明なものと認められる』と。数々の歴史ですべてそうなのかもしれないね。

 ②は気分転換によろしい。①の固いのと②の柔らかいのが脳の中でうまく混ざるってことですね。両方ともまだまだ中盤。さあ、飯も食ったし、帰ろうかな。じゃ。 (2009/05/05 18:19)

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