兄弟の思い出(その1) 2009
4/24
金曜日

 朝、姉の話を思い出していたら、急に子供時分の写真が見たくなって、アルバムを引っ張り出した。ノスタルジーシリーズかな。僕には、5つ違いの兄、2つ違いの姉がいる。兄は今でもそうだけれど、とても優しくて姉や僕を大事にしてくれた。ほんとうに優しいのですよ。叱られたことがないし、「兄ちゃんなんか、好かん(嫌い)・・」って思ったことはほんと一度もない。いつも暖かく、面倒見が良くてね、随分兄に慕ったものだ。

 姉とは、よくけんかをした。主に、テレビ番組の争いとか、たわいのないことばかりだったけれど、でも、これまたよく面倒をみてくれた。ほんとに小さい頃、金魚の糞みたいに姉につきまとっていた。邪険にされたこともあったな。こんなことがあった。

 「しょうご、これ、飲んどき」って水で溶かす桃味の粉ジュースを2杯作ってくれて、「これ、ゆっくり飲みよ」と僕を諭し、「うん」といって正直にチビチビ飲んでいる間に姉はスタコラサッサと友達と姿を消した。金魚の糞の僕が邪魔だったわけだね、ままごと遊びとかするのにはね。まんまと罠にかかったわけだ。

 農家に生まれた僕たち兄弟は、家は農作業でいつも忙しくしていたから、両親に遊んでもらった記憶がほとんどない。農作業をやっているそばで遊んだりすることもあった。だから、自ずと兄弟で過ごす時間が増えるのだよね。そんなせいもあるのかもしれない。

 この写真は僕はまったく記憶にない。たぶん、3つくらいだろうね。で、今でもそうだけれど、ガサガサと落ち着きがない僕は兄に頭を抑えられて、「しょうご、じっとしとき・・」と言われていたのだと想像するね。

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