真実にタガははめられまい。 2009
4/4
土曜日

 今日は静かな読書日和だった、としておこう。

 ハプニングは常に突然訪れる。10ヶ月毎日従順にご主人様に仕えていた愛着のノートパソコンHPの2133が機嫌を損ねた。何故だか、知る由もない。ハードディスクが固まったまま氷河期に入ったのか、「おっ、こら、サボるな!」。揺すっても宥めてもウンともスンとも言わないではないか。

 致し方ない。トラブルシューティング手順に則り、措置を講じだけれど、一向に見向きもしてくれない。ハード障害と想定、HPカスタマ・ケア・センタへ、問診して頂くも、既にやり尽くしているぞ、お姉様。して、HPノートPCリペアセンタへと取り次ぎ、明日の引き取り修理となった。(保証期間内につき無償)

 「形あるモノは壊れる」ってことか。まあ、仕方ない。ノートPCにブログ資材一式はあるのだけれど、それはそれ、IT業界で働く僕が、リカバリーを考えないわけがない。まさかを想定できなきゃ、この業界では生き残れない。リスクマネージメントなのだ。(君、君、多少、酔いがまわってますね、沈着冷静に発言しましょ)

 おっしゃる通り、ジョナサンでジョッキ2杯をデミグラスたっぷりのハンバーグと共に流し込んできた。

 ブログ資材は、自宅の自作タワーPCにも定期的にバックアップは取得しているのだけれど、あれですよ、OCNプロバイダー・サイトに一式あるのだから、ファイル転送でゲット(get)すればいいのだね。実にシンプル。

 前置きが長いね。メルヴィルの『白鯨』を200ページ程楽しみながら読んだ。まだ、1/3だね。中盤、後半はどのような展開を見せるのでしょうね。

 さて、物語からちょっと。昔々、白い鯨に片脚を食いちぎられたエイハブ船長と一等航海士のスターバック。船長は、敵をとるぞとばかりに乗組員を鼓舞するところの会話から、スターバックがエイハブ船長に敵討ちなんか商業的に採算しないとの発言を受けてエイハブ船長が言う部分。

 『・・・。 もう冒涜とやらを口にするな、いいか、スターバック。もし太陽がわしを侮辱するなら、わしは太陽にでも打ってかかる。太陽が侮辱してよいのなら、わしだって侮辱してよいはずだ。他をねたむ本能があらゆる創造物にゆきわたっているからこそ、この世にはつねに一種のフェア・プレイというものが存在するのだ。だが、そのフェア・プレイとやらさえ、わが主人ではない。それでは、わしを支配するのはだれか?真実にタガははめられまい。そんな目で見るな!まぬけな目で見つめられるのは、悪魔ににらまれるより耐え難いわい!ほお、ほお、おぬしは赤くなったり青くなったりしておる。わしの癇癪玉がおぬしを火の玉にしたと思える。だが、いいか、スターバック、カッとなって言ったことは、言わなかったも同然だ。激烈なことばをあびせかけられても、そいつからなら、さしたる不名誉にはならぬ人間もいるものさ。・・・』

 言い得て妙の極地かな。この著者、メルヴィルが”鯨”の分類するページも割かれていて、残り2/3が楽しみだね。今日はここまで。じゃあねぇ。

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