【郷土料理(徳島)】おみいさん 2009
3/22
日曜日

 今日の夕ご飯は、”おみいさん”を作った。徳島の郷土料理で、手っ取り早く言うと、味噌仕立ての雑炊。

 言葉の謂われは、「さといも、だいこんの葉などが入った味噌仕立ての雑炊で米が貴重だった先人の知恵から生まれた料理のひとつ。語源は「みそいり」という意味の「みい」に尊称の「お」と「さん」が付いたといわれる。(中国四国農政局サイトより)」

 違うサイトでTV番組の会話からだと、「~さん」と、食べ物の名前に「さん」を付けるのは関西独特かもね。「おかいさん」(お粥)みたいにね。で、味噌の女房言葉が”みい”らしい。

 子供の頃、たまに家でも食されたけれど、僕は貧乏人が食うものだと思ってたんだね、小さい頃、この「おみいさん」は僕の家でしか食べていないものだと信じていた。

 小学生の頃、担任の先生が、「「おみいさん」たべたことがある人?」て訪ねるとほとんどのクラスの皆は知っていたし、食べていた。ああ、そうなんだ、一般的料理のひとつなんだと凄く安心した覚えがある。

 今日作ったのは、基本、何を入れてもいいのだけれど、「お好み焼きするんかい、おっ、ワレ」ってくらいキャベツをどっさり入れて昆布と鰹風味の本だしで、贅沢にも溶き卵を2個も入れてしまった。

 子供時分は、冷やごはんが余ってたり、農作業で忙しかったときに出された。ほんとうは煮干しで出汁をとって、水け無しというのか、さらっとはしていなくて、ちょっと粘つく感じなんだね。

 高級なもの、値段が高いモノが立派だなんて勘違いしていたちっこい省吾君は、例えば、ステーキとか、何千円もする料理があるのが信じられなかった。今は逆だね、気取る必要もないから、かえって地方の素朴な一般庶民が食べているものが実に美味しくて、体にいいかってことが判るし、全国そんなに差異はないね。

 漬け物に味噌汁と熱々ご飯ほど立派で高級で贅沢なものは無いでしょ。日本人の誇りみたいなもんだ。

 ああ、満腹じゃ。幸せじゃ・・・・

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