『白バラの祈り』良心とは? 2009
1/10
土曜日

 帰宅後、一年以上前にPCにストックしてあった映画『白バラの祈り』を観た。

 (アマゾンから) 1943年2月のドイツ、ミュンヘンでヒトラーの政策に反対し戦争終結を訴える非暴力的レジスタンス“白バラ”の紅一点ゾフィー・ショル(ユリア・イェンチ)は、兄ハンス(ファビアン・ヒンリヒス)と共に大学でビラを撒いた罪で、ゲシュタポに捕らえられてしまう。ベテラン尋問官モーア(アレクサンダー・ヘルト)に対し、彼女は冷静を装い、自分の無実を主張するが…。
   ナチス・ドイツ政権に抵抗し、処刑された女学生ゾフィー・ショルの勇気を描いたメルク・ローテムント監督によるヒューマン映画の秀作。いわゆる悲劇と感動の戦争実録秘話ものに留まらず、ヒロインと尋問官との心理的駆け引きなどのサスペンス構築も非常にスリリングにできており、映画そのものとして大いに評価できる逸品である。また同時期に製作された『ヒトラー 最期の12日間』と対にして観ることで、当時のドイツが置かれていた状況も、より深く見えてくることだろう。必見。(増當竜也)

 取調官が「法に従わないというのなら、お前は何に従うのか」 の問いに、
「良心よ」 と囚われの身のゾフィーが答える。

 緊張感を与え続ける映画であったけれど、良心、信念、正義って何だろう?僕は僕なりにちゃんと考えは持っている。今日は省くけれど、映画での揺るぎないそれらは、ほんとうに圧巻。ギロチン死刑にされてしまうゾフィーは、精神面では決して権力に平伏すことなく、ましてや、ナチスの犬となった裁判官がしどろもどろに気持ちの上では圧されっぱなし。

 自分の良心に従って行動する、この良心が正義や愛に満ち溢れた暖かいものであるから、この映画は感動するのだろうな。いい映画だった。

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