山本一力さんの時代小説を久々(でもないか)に読んだ。たぶん、十数冊目。数多く読むとパターン化されている部分もあるけれど・・・・・
お話は、大店(おおだな)の主と、渡世人のふとした出会いから、人情味溢れる物語が展開していく。仔細は読んでのお楽しみ。信じ、信じられる深い絆というのは、長く付き合えば良いってものじゃない。一瞬で決まるのかもしれない。また、信じられている、認められていると感じられる(感じさせる)ことが、どれほど人間に勇気を与え、生きる糧になるか、有り体に言えば、当たり前なことだけれど、基本に忠実に、裏表なく、いついかなる時も、胸を張って正々堂々と、後ろ指を差されないような人生にしたいものだよね。
クヨクヨなんてするなよ、後悔なんてね。そんなことって、自分がやってきた結果、もしくは、やらなかった結果で、今の自分がそうなっているだけなんだからね。焦点がぼやけてるかな、いつものように。じゃ。(2009/10/15
20:11)
|
|
文庫: 371ページ
出版社: 朝日新聞社 (2007/02)
ISBN-10: 4022643919
ISBN-13: 978-4022643919
発売日: 2007/02 |
内容(「BOOK」データベースより)
深川の老舗大店・桔梗屋の太兵衛は、肚をわった付き合いをする賭場の貸元・霊巌寺の猪之吉に店の後見を託し、息を引き取った。桔梗屋乗っ取りを企む一味と猪之吉一党との、知力と死力を尽くした闘いの行方は?命がけの男気と凛とした女の強さが心を揺さぶる本格長篇時代小説。 |
|