※YouTubeの動画はアカウント削除、ユーザ削除、著作権侵害等の理由により存在しない動画が多いため削除しました。(2011/10/19) 2008年6月30日(月)

♪ THE BEATLES / Sgt Pepper's Lonely Hearts Club Band
(サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド)♪

通算8枚目となる『サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド』を紹介する。

このアルバムは、余りにも多くが語られ、評論され、多数のアーティストに何かしらの形で影響を与えた。
いつかは、「サージェントを超えてやる」といった意気込みでアルバムを作ったバンドは星の数ほどある。

数々の伝説となったアルバムであり、未だにロックアルバムでは上位に食い込む”ロックの金字塔”を打ち立てた名盤。

事実、『ローリングストーン誌』のロック生誕50周年記念企画でベスト1に選ばれたようだ。
コメントするのも恐れ多く憚られる。

イギリスでは、1967年6月1日、日本では同年7月5日に発売、初CD化は1987年6月1日リリースとなっている。

初めてこのSGT・・・を聴いたのが高校3年生生の時、ピクチャー盤が東芝EMIからLPレコードとしてリリースされ(今でも手元にある)、ジャケットの華やかさに踊らされ、内容も詳しく知らずに買った。最初の印象は、「聴きにくい、イメージが違う」と感じたのが正直偽らざる気持ちだった。

SGTを採り上げた書籍を読み、何百回と聞き込んだ。それにつれて徐々に、熟成していく芳香なワインのように、アルバムを魅力的に感じられるようになった。。

ポール贔屓があるゆえ、ベースの音を気に掛けてしまう。ポール・マッカートニーの頂点を極めたRickenbacker(リッケンバッカー)4001のベースギターが根底から本流・支流と他の楽器、ヴォーカルと密接に交叉しながらアルバム全体を押し上げる役目を果たしている。

レコーディングテクニック全般は、REVOLVERで紹介した本にジェフ・エメリックが詳しく書いている。一読されることをお勧めしたい。

実際のスタジオではは隠れて彼らはドラッグを吸引した。何ヶ月もアビーロードスタジオを貸し切りで籠もった。
一曲一曲丁寧に練り込んで作り上げた。プロデューサーのジョージ・マーティンはオーケストラの編曲に貢献した。(但し、ジョージ・マーティンに時間的余裕がなく、ポールからShe is living homeのオーケストラ編曲依頼を受けることができず、他のアレンジャーにポールが依頼したことをジョージ・マーティンは後に後悔しているようだ)
また、バランサーでテクニカルな部分はジェフ・エメリックの活躍と貢献は賞賛に値する。

ポールのアイデアにより仮想のバンドに自分たちを見立て、過去の青臭いビートルズを葬り去った。また有名・著名人の蝋人形をジャケットに配し、見開きジャケットの豪華版レコードに飾り立てた。

本当は、モノーラルLPの音がオリジナルであり、ここでもモノーラル盤で一度聴かれることをお勧めする。 

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