2008年4月21日(月) 

愛して、身をもって天下となす (老子一三章)

上善は水のごとし を4月6日に紹介したでしょ。

 老子の言葉から、いい言葉がたくさんありますが、第2弾、ご紹介しましょう。

 「うまくいっている人の考え方」と「うまくいっている人の考え方(発展編)」ジェリー・ミンチントン著も、この老子の言っていることも、基本は同じ事を言ってますね。

 人間も生物も宇宙の中で、生かされている。

 自分を愛して、驕ることなく、謙虚に、素直に、感謝の気持ちを忘れず、人様に迷惑かけないでいたいと思うんだ。実際は随分、僕は自分勝手な人生を歩んできすぎたと思うのだけれど。

ところで、
 笑顔はパワーになるでしょ。僕は心からの笑顔ほど、人の気持ちをほぐせて、周りに幸せなエネルギーを放ってくれるものはないと思っている。作り笑顔じゃ、だめよ。
 100万円やるから、微笑んでみろよ、って言われても、本当の心から染み出す、放たれる笑顔にはならないものね。

 自分を愛していると1億カラットのダイヤモンドスマイルになると思うのね。みんな一人一人が磨けば光る原石なのだからね。絶対、そうでしょ。そうですよ。


 過去、僕は仕事で行き詰まった時、家族が崩壊した時期、鬱で苦しんで死のうと思ったことがある。別に隠すことではないから、いい経験が出来たと思っているから、アドバイザーとしては親身になれるほうじゃないかと思う。

 でも、鬱の時は親身になんかなってほしくない、って本人は思うもの、見せかけの、うわべだけの心配しているぞ、って顔ほどウザイものはないしね。でも、本当に心配してくれる方はいらっしゃって、こういった辛い時にその人の度量が垣間見られるものですよね。
 ですからね、塞ぎ込んだ方がいらっしゃると、目を見ればすぐ判るし、どうしてほしいか、楽になるための措置の仕方も心得ているつもり。メンタル・ヘルスと一般的に言うけれど、結局、鬱の時は誰かのアドバイスでクリアーになることはまずない。チームのメンバーなら、僕が出来ることは、仕事を誰かにディスパッチして、その人の重荷と感じていること、荷物を脇に置いてあげることくらい。脱出には時間がかかるもの。すぐに霧が晴れるなんてことはない。最後は自分の力なのだと思うから、周りは刺激的なことを言うべきではないね。


 なのでね、「幸せを感じられる」毎日を大事にしたい。今は一瞬・一瞬が何をしても楽しいから、それだけで、何も高望みせず、笑って過ごせるよう、身も心も健康でありたい、と心から素直に思ってるのですけどね。

 『心から笑うことが出来る』って凄く幸せと感じていいのだし、それだけでもあなたの大きな財産ですからね。

愛して、身をもって天下となす(老子一三章) −もっと深く自分を愛せ−
人間として生を受けた以上に尊いものはない
 人間は、だれもが自分を愛しているであろうが、どうせ愛するなら、もっと真剣にもっと深く、とことん自分を愛したらどうであろうか。

 自分が人間として生まれ、人間としてこの世に生活をしていることができるのは、いったい、だれのお陰なのであろうか。もし、犬にでも生まれたら、エサをもらうために一日鎖につながれたり、小さな箱の中で一生をすごさなくてはならなくなる。

 まことに幸福なことに、私たちは、人間なのである。お釈迦様も、
「天地自然から授かった命を、人間として生きられる以上に尊いものはない」
と、いっている。

 自分が人間であることが、宇宙の何物にもかえられない尊い存在であることをよく自覚して、自分を強く深く愛して生きていけたら、どんなに幸せであろうか。

 人間は、ときどき、自分の生命活動のすばらしさをそっちのけにして、高級車とかダイヤとかが買える「オカネ」を熱愛して、自分を愛することを忘れてしまう。

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