デジタル オーディオテープレコーダの紹介 2008年2月18日(月)
 さてさて、今日はDAT(DIGITAL AUDIO TAPE)について語ろうと思う。2/12にまったり・ゆったり動くオープンテープデッキの紹介&クリーニングについて触れた。古風なアンティークなクラシカルなアナログなモノがお好きとお思いでしょうが、ちゃんと最新技術にも追従していっているってことをマスターベーション的に述べておく必要があるのでは、との理由から・・・(言い訳がましいぞ、おまえ) デジタル理論でもぶちかましてやろう、量子化とはなんぞや、なんて言い出したら止まらない(出来ないんだろ)から、一般市民には辛くて理解に苦しむだろうから、今日はこの辺りで勘弁しておこうかな。どこかの機会に譲るとして。
 さて、鳴り物入り?で夢のオーディオ製品として確か80年台後半に民生用にも投入されたんだけど、紆余曲折と、違う波を被ってDATの寿命は短かったな。今、仕事でUNIXサーバの単体ドライブ装置としてDAT72なんか使われているけれど、一般オーディオ市場での繁栄は遂に成し得なかったなかったんだよね、このディジタルオーディオテープは。
何故か?
 第一、SCMSっていうシリアルコピーマネジメントシステムはCDの音源を音質劣化せずにデジタル録音が出来るのが第一世代だけ、1回こっきりだった。デジタル信号のまま録音した(第一世代の)テープからデジタル信号のまま録音(デジタルコピー)することは出来なかったんだよね、技術的な問題じゃなく、著作権やら、各社のしがらみやら、いろいろあったのだろうね。出だしの1987の初期民生用モデルはこのSCMSすらなかった。ようやくSCMSも1990年になって発売された。業務用はそいういった足枷がなかったため、録音・スタジオではもてはやされることになったのだけどね。まず、これが普及に待ったをかけたんじゃないのかな、と思う理由のひとつ。
 第二、92年にはMD(ミニディスク)が発売となって若者には扱いやすいし、コンパクトだし、どっちを使う、といったらMDに軍配があがるでしょうね、これも普及促進には不利だったと思うね。もっと違う理由もあるのだろうけれど、カセットテープに較べて随分寿命が短かったことは確かだね。
【規格】モード
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標準 (SP)
標準
オプション1
オプション2
オプション3
ワイドトラック
WIDE / HS (パイオニア製の一部機種のみ)
標本化周波数  
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48kHz
44.1kHz
32kHz
32kHz
32kHz
44.1kHz
96kHz
符号化  
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16 bit リニア
16 bit リニア
16 bit リニア
 12 bit ノンリニア
12 bit ノンリニア
16 bit リニア
16 bit リニア
チャネル数 
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2 ch
2 ch
2 ch
2 ch
4 ch
2 ch
2 ch

C-120の録音時間 
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 120 min
120 min
120 min
240 min
120 min
120 min
120 min
120 min
【1台目】
SONY TCD-D3
  僕も90年台初頭にSONYのデンスケ、DATウォークマンを買った。実際聞くのはCDが多かったり、通勤にフルチャージしても往復再生できなかったりで自然と使う頻度が少なくなった感じですかね。当時はまだCD−RにCOPYする世の中じゃなかったから、お安く個人で楽しむため、CDレンタルしたものをDATにデジタル録音して楽しむのが主な利用用途だったね。今、持ってるDATテープは、♪Guns N' Roses♪や♪Yngwie Malmsteen♪や♪Gary Moore♪、♪MR.BIG♪などが手元にあって、ああ懐かしいって感じですね。でも、未だに現役で録再できるし、月に一回は通電して再生して現状維持をしている位だな、今は。



テープ デジタルオーディオシステム
ヘッド 回転ヘッド
録音時間 標準:120分、長時間:240分
テープスピード 標準:8.15mm/s、長時間:4.075mm/s
ドラム回転数 標準:2,000rpm、長時間:1,000rpm(録音)
2,000rpm(再生)
エラー訂正方式 ダブルリードソロモン
【テープ仕様】
トラックピッチ 13.6μm(20.4μm)
サンプリング周波数 48kHz,44.1kHz,32kHz
変換方式 8〜10変換
伝送レート 2.46Mbit/sec
チャネル数 2チャンネルステレオ
量子化 標準:16bit直線
長時間:12bit非直線
周波数特性 標準:Fs48kHz,20Hz-22,000Hz(±1.0dB)
標準:Fs44.1kHz,20Hz-20,000Hz(±1.0dB)
標準:Fs32kHz,20Hz-14,500Hz(±1.0dB)
信号対雑音比(SN比) 標準:90dB以上、長時間:90dB以上
(1kHz IHF-A,22kHz LPF,ライン入力)
ダイナミックレンジ 標準:90dB以上、長時間:90dB以上
(1kHz IHF-A,22kHz LPF,ライン入力)
全高周波ひずみ率 標準:0.008%以下(1kHz IHF-A,22kHz LPF,ライン入力)
長時間:0.009%以下(1kHz IHF-A,22kHz LPF,ライン入力)
ワウ・フラッタ 測定限界(±0.001%W.PEAK)以下
テープメカニズム 2ヘッドメカニズム
録音モード 48KHz(16bit)
44.1KHz(16bit)デジタル入力のみ
32KHz(16bit)デジタル入力のみ
32KHz(12bit)LPモードのみ
コピーガード SCMS
入力端子 デジタルリモートI/O端子
マイク、ラインミニ兼用 1系統
出力端子 デジタルリモートI/O端子
ラインミニ 1系統
ヘッドホン 1系統
サブコード スタートID
大きさ(mm) 85.2(幅)*40.0(高さ)*120.1(奥行き)
重さ 約420g(本体のみ)
約630g(バッテリー込み)
(オプション) ・ACパワーアダプター/バッテリーチャージャー ACP-D33(\18,000)
・リチャージャブルバッテリーパック BP-D3(\7,000)
・システムキャリングケース LCH-D3(\15,000)
・カーマウントアーム CPM-D3(\8,000)
・システムアダプターキット RM-D3K(\18,000)
・デジタル接続ケーブル POC-DA12(\7,000) 7ピン-光デジタル入出力
・デジタル接続ケーブル RK-DA10(\5,500) 7ピン-同軸デジタル入力
2台目】
SONY DTC-57ES
  このDATも時折、通電して現状維持してやる。それとCDレンタルした時の一時的に録音しておく。思い出したとき、急に遊んであげたいって時があるな。

テープメカニズム 2ヘッドメカニズム
録音モード 48KHz(16bit)
44.1KHz(16bit)デジタル入力のみ
32KHz(16bit)デジタル入力のみ
32KHz(16bit)LPモード
コピーガード SCMS
周波数特性 2〜22,000Hz(48KHz)
全高調波ひずみ率 0.0045%以下(1KHz)
S/N比 92dB以上
ダイナミックレンジ 92dB以上
入力端子 同軸デジタル 1系統
光デジタル 1系統
ライン 1系統
出力端子 同軸デジタル 1系統
光デジタル 1系統
ライン 1系統
ヘッドホン 1系統
サブコード スタートID、スキップID、エンドID
大きさ(mm) 470(幅)*125(高さ)*350(奥行き)
重さ 約8.2Kg
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