※補足:現在、PMBOKガイドは2000年版から、第3版(3rd Edition)に切り替わり、合格得点数、配分も変更となっています。
これは、私が2004年2月から5月にかけてPMP資格取得を目指し、合格後、後に続く人へのアドバイスとなればと思い書いたものです。
雰囲気?だけ味わっていただけますと幸いです。
(2008年3月追記)


PMP資格取得までの道程(振り返り)

2004年 5月13日

PMP資格取得
 当初思惑は、1.5ヶ月で合格を目標としましたが、結果的には3ヶ月、3回目の試験でスレスレ合格となりました。200問で137点が合格ラインですが、この試験で満点を採れる人は絶対いません。190点なんか採る人がいたら、はっきりいって宇宙人です。150点以上の方はかなり優秀だと思います。プロジェクト・マネジメント経験豊富な方、頭の良い方、英語がスラスラの方、一発合格の自信のある方は全然参考になりません。2回目以降受験される方にメンタル的なアドバイスになれば、という感じです。私の場合は130点の攻防戦が続き、勉強時間の割りに得点が伸びないで悩みました。試験終了後にスコアリストが渡されますが、正直言ってどこをどう間違えたか、さっぱり解りませんから、2度目も同じ箇所で間違える可能性大です。1度目の際は、試験終了後、「これは合格間違いなし。」と自信満々でしたが、その場で速攻判明する合否は残酷そのものです。「後、3点足りない。なんで、どこ間違えたの。えーーっ。嘘だろ。」採点システムにバグがあるぞ、それしか考えられないというような幼稚な現実を受け入れられない考えを持ってしまうものです。自分は間違っていないのだと思わないとやりきれないのでした。4時間の肉体的・精神的疲れが一気に噴出します。帰り道の辛いこと、情けないこと、また同じ勉強するの、といった閉塞感で息苦しくて窒息しそう。その日はビールがぶ飲みして寝ました。ヤケクソって感じです。翌日からは、「ようし、早く敵討ちをせねば。」と闘志満々気分でした。でも経験的・反省的・冷静に考えますとスコアレポートをしっかり傾向分析しておけば2回目では何とかなったと思います。3回のスコアレポートを並べてみて、たとえば私の場合は是正処置(Corective Action)とか、他にもありますが、得点率が3回とも3割を切っていました。逆に正解率のいい部分はずっと100%に近い高得点でした。ですので、不合格となった方はこのスコアレポートを鼻をかんでで丸めて屑篭へ、いや、紙吹雪のようにびりびりに破きたい気持ちを抑えて、まずこれを分析、低得点分野を補強することが重要です。受験費用の請求にも必要ですからね、捨てないでください。

試験対策、勉強のコツ?
 育成担当主催の研修に参加するのが皆さん、受験のきっかけになっているのでしょう。PMPに限って言えば覚えることが多いですから、試験勉強のコツとか要領良くとか、正直言ってないと思います。、まずは
勉強時間を確保する、習慣付けることからはじめましょう。ここが一番のハードルで日頃のぐうたらな生活習慣ではビール飲みたい誘惑やら、面白いテレビ番組があるとか、家族の要望とか、皆さん周りの状況に左右されることが多いと思うからです。でも、ここを乗り切らないとズルズルと流されます。私は、3時間勉強したらビール飲んでいいんだと自分に言い聞かせて、それまでは集中しようといった勉強のスタイルをとりました。試験勉強は各個人の進め方がありますから、これがベストというのはないと思います。但し、常の合格目安勉強時間は100時間と言われています。4−50時間で合格の方もいれば、100時間でも不合格となる私みたいな人もいます。9つの知識エリアのイメージを掴む。各プロセス群の立ち上げ、スコープ計画、スコープ定義・・・・、完了の手続きまでが何をするものなのかを理解する。それぞれのINPUT、ツールと技法、OUTPUTを覚えるというより感性で理解する。単純な問題は得点ゲットには欠かせませんからしっかり基本を覚えましょう。「プロフェッショナルとしての責任」からも29問出題されますが、”当たり前っぽい”、”常識っぽい”ですが引っ掛け問題も多いです。「PMBOK知識体系ガイド」だけを読むのではなくて、自分でノート等にまとめることが記憶の近道になります。講師の方のアドバイスですが、人に説明してみる。これは自分の理解力の確認になります。同じ講習に参加の方でお互い試験日を決めてプレッシャーを掛けあう、お互いに覚えたことを自慢しあうみたいにすれば良かったと今は思います。各キーワードと意味を丸暗記しても本番では得点は採れませんでした。第一、40を過ぎて記憶力の悪さには驚きました。5分前に記憶したつもりでも1時間たったら曖昧になって、ビールを飲んだらまた記憶が剥がれ落ち、寝たら忘れ、違うことを覚えたら、前のことが記憶からずり落ちるという連鎖反応を断ち切ることが出来ません。そうこうしながら記憶を脳の皺というのかひだに刻み込んでいくことになります。自分の理解しやすい日常の使い慣れた言い回しに変換して覚えることが大事だと思いました。肝要なことは【PMIイズム】と言われるその時々のフェーズ、タイミングでどう判断するか、緊急性があるのか、最終的にはどうするのがベスト解なのか、でもこの状態の場合、緊急性、リスクの観点から今はどうするのか、で答え方も変化します。練習問題(育成が契約しているグローバルナレッジの提供練習問題は600問)でコンスタントに90点以上得点していても本番の問題とはパターンの違うものが多々出ますから安心出来ません。PMIは過去問題が流出することはありませんし、PMPとして試験問題を口外してはならないという制約があります。練習問題はいつでも満点くらいになっていないとだめでしょう。それと英語で問題を読み速読力を上げ、英語アレルギーのある人は免疫力を高めておくことも大事です。試験会場では日本語⇔英語の画面切替のクリック操作が意外と煩わしいのです。また英語の得意な方は別として和訳が直訳のため何を言っているのか理解に苦しむことがあります。通常の英和変換ソフトに毛が生えた程度のレベルです。INPUT/ツールと技法/OUTPUTのキーワードは英語で覚えておく必要があります。例えば成果物記述書は段階的詳細化されていきますが、これはローリングウェブ法ですが、試験では笑ってしまいますが「うねり」と訳されていました。深呼吸をして設問をゆっくり2度読みする。解りにくい時は英語文もキーワードを拾う感じで読むと滅茶苦茶和訳もすっきりすることがあります。4時間200問ですから、50問/時間当たりのペースで回答すればよいのですが、回答ペースが遅くなっていても焦らないこと、どう悩んでも解らないものは時間をかけても無駄ですから、とりあえず回答選択をして次の問題へ進むほうがいいと思います。しかし、このPMBOKの知識体系は、我々IT関係の仕事をする人にも一生の宝、財産になることは間違いないと思います。これだけは言えます。

※【ご参考】以下のプロセス群の立ち上げ、計画、実行、コントロール、終結、プロフェッショナルとしての責任からの試験問題配分は絶えず同じです。知識エリアの内訳、出題問題数、比率です。参考にしてください。

プロセス群 Knowledge Area 問題数 比率
Initiationg the Project
立ち上げ
Determine Project Goals 2 1.0% 8.50%
Determine Deliverables 2 1.0%
Determine Process Outputs 1 0.5%
Documant Project Constraints 1 0.5%
Document Assumptions 2 1.0%
Define Project Strategy 1 0.5%
Identify Performance Requirements 2 1.0%
Determine Resource Requirements 2 1.0%
Define Project Budget 2 1.0%
Provide Comprehensive Information 2 1.0%
Planning the Project
計画
Refine Project Requirements 8 4.0% 23.50%
Create WBS 7 3.5%
Develop Resource Management Plan 6 3.0%
Refine Time and Cost Estimates 6 3.0%
Establish Project Controls 6 3.0%
Develop Project Plan 7 3.5%
Obtain Plan Approval 7 3.5%
Executing the Project
実行
Commit Project Resources 10 5.0% 24.00%
Implement Project Plan 9 4.5%
Manage Project Progress 11 5.5%
Communicate Project Progress 9 4.5%
Implement Quality Assurance Procedures 9 4.5%
Controlling theProject
コントロール
Mesure Project Performance 7 3.5% 22.50%
Refine Control Limits 4 2.0%
Take Corrective Action 7 3.5%
Evalute Effectiveness of Corrective Action 5 2.5%
Ensure Plan Compliance 7 3.5%
Reassess Control Plans 4 2.0%
Respond to Risk Event Triggers 6 3.0%
Monitor Project Activity 5 2.5%
Closing the Project
終結
Obtain Acceptance of Deliverables 4 2.0% 7.00%
Document Lessons Learned 2 1.0%
Facilitate Closure 3 1.5%
Preserve Product Records and Tools 3 1.5%
Release Project Resources 2 1.0%
Professional Reaponsibility
プロフェッショナル責任
Ensure Integrity and Professionalism 8 4.0% 14.50%
Contribute to Knowledge Base 3 1.5%
Enhance Individual Competence 5 2.5%
Balance Stakeholder Interests 7 3.5%
Interact with Team and Stakeholder 6 3.0%
合計 200 100% 100%

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