PMBOK GUIDE 2000 PMP受験サブノートTOP
6.4 Schedule Development
スケジュール作成

※アクティビティ順序、アクティビティ所要時間、および資源に対する要求事項を分析し、プロジェクトスケジュールを作成する。開始日と終了日を設定する。

INPUT

1.プロジェクト・ネットワーク図(Project network diagrams)
2.アクティビティ所要期間見積り(Activity duration estimates)
3.資源に対する要求事項(Resource requirement)
4.資源プール記述書(Resource pool description)
 ⇒どのような資源がいつどのような形で利用できるのかという知識
5.カレンダー(Calendars)
 ⇒作業を行うことが出来る期間を明確にするものである。(メンバの休暇や休日、労働協定)
 ※(1)プロジェクトカレンダー:全ての資源が対象
  (2)資源カレンダー:特定の資源を対象
6.制約条件(Constraints)
 ⇒指定日:アクティビティの開始、終了に関する指定日。4種類、一般的に指定日以降に開始、指定日以前に終了。
 ⇒キーイベント、主要マイルストーン 特定の要素成果物が指定日以前に完了することをプロジェクト・スポンサー、顧客あるいはその他のステークホルダーから要求されることがある。
7.前提条件(Assumptions)
8.リードとラグ(Leads and lags)
 リード:後続作業をオーバーラップさせる期間
 ラグ:後続作業の開始を遅らせる(遅延期間)
9.リスク・マネジメント計画書(Risk management plan)
10.アクティビティ属性(Activity attributes)
 ⇒実行責任、地理的場所や建物、およびアクティビティ形式等、アクティビティー属性とは使用者の都合にアあせて計画されたアクティビティをさらに選定したり分類したりする上で極めて重要

ツール
と技法

1.数理解析(Mathematical analysis)
 ⇒CPM クリティカル・パス法 一点見積り⇒フロートを計算し、最も柔軟性の乏しいアクティビティを特定すること。
 ⇒GERT 確率処理(繰り返し、部分実行)
 ⇒PERT 加重平均 三点見積り
  PERTの加重平均=(O+4M+P)/6 O:Optimistic),M:Most likely,P:Pessimistic)
 標準偏差=(P-O)/6
2.所要期間の短縮(Duration compression)
 ⇒クラッシング:コストとスケジュールのトレードオフ、最小の追加コストで最大の期間短縮を得る方法を決定。
ファストトラッキング:手直しが必要となることが多く、通常、リスクが増大する。通常は順追って実行するアクティビティをオーバラップ(並行)して実行すること。
3.シュミレーション(Simulation)
 ⇒アクティビティの前提条件の組み合わせを変えてプロジェクの所要期間を何通りも計算すること。モンテカルロ法。予期しない事態による影響を克服あるいは軽減するためのコンディンジェシー計画や対応計画の策定の際に利用できる。
 ・モンテカルロ法
 ・what-if法:好ましくない状況下でのスケジュール実行可能性を評価するために利用できる。また予期しない事態による影響を克服あるいは軽減するためのコンディンジェシー計画や対応計画の策定の際に利用できる。
4.資源平準化の経験則(Resource leveling heuristics)
 ⇒プロジェクトの期間が長くなることが多い。
●逆資源配分スケジューリング:プロジェクト終了日より遡って資源をスケジュールに割り付けておくこと(限られた資源で日程上、クリティカルな資源を使用する場合)
●クリティカル・チェーン:限られた資源に併せてプロジェクトスケジュールを修正する技法
5.プロジェクトマネジメント・ソフトウェア(PMS)
6.コード体系(Coding structure)
 ⇒アクティビティに割り当てられた属性によって分類・抽出できるようアクティビティに対するコード体系を作る。

OUTPUT

Activity ID
------------------------
<======Backward Pass=======
LSD      LFD
最遅開始日 最遅終了日
------------------------
所要期間 余裕時間(フリーフロート)
---------------------
ESD       EFD
最早開始日  最早開始日
=======Foward Pass=========>
------------------------

1.プロジェクト・スケジュール(Project schedule)⇒コスト予算化INPUTへ
 ⇒資源の割付が確認されるまではあくまでも予備スケジュールにとどまる。
  ■日付入りプロジェクト・ネットワーク図
  ■バーチャート(別名ガンチャート)
  ■マイルストーンチャート
2.詳細資料(Supporting detail)
 @期間ごとの必要資源(ヒストグラムが主)
 A代替スケジュール案
 Bスケジュール・コンディンジェシー予備
3.スケジュール・マネジメント計画書(Schedule management plan)
 ⇒スケジュールに対する変更をマネジメントする方法を規定したもの。プロジェクトニーズに応じて公式・非公式、詳細・概要など多様。
4.資源に対する要求事項更新版(Resource requirement updates)

PMP受験サブノート by IWASA
. Copyright (C) 2004,2005 Shougo Iwasa. All Rights Reserved.