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4.3 Integrated Change Control
統合変更管理

※納得できる変更となるよう変更をもたらす要因に働きかけ、変更が発生したことを確定し、変更の発生に際した実際の変更をマネジメントすること
【統合変更管理に要求されること】
・実績測定のベースラインの一貫性を維持する。
・成果物スコープの変更をプロジェクトスコープの定義に確実に反映させる。
・知識エリアを横断して変更を調整する。(スケジュール変更は、コスト、リスク、品質、要員配置に影響する)

INPUT

1.プロジェクト計画書(Project plan)
2.実績報告書(Performance reports)
 ⇒将来問題を引き起こす可能性のある課題についてプロジェクトチームへ注意を喚起する。
3.変更要求(Change requests)
 ⇒口頭、文書、直接的、間接的、外部から、内部から法的強制、任意などさまざま

ツール
と技法

1.変更管理システム(Change control system)
 ⇒プロジェクト実績の監視・評価方法を定め公式のプロジェクト文書を変更する際の方法を示す等、文書化された手順を正式にまとめたもの。事務処理、変更追跡システム、処理プロセス、変更を認可するのに必要な職位からなる。委員会として変更管理委員会(CCB)、エンジニアリング・レビュー委員会(ERB)、テクニカル・レビュー委員会(TRB)、テクニカル・アセスメント委員会(TAB)、他。緊急(人の命にかかわる等)の場合は、事前の検討なしに変更を承認できる手順も含む。(自動承認<オートマチックチェンジ>)
 ※CCBは利害関係のない第三者
2.コンフィグレーション・マネジメント(Configuration management)
⇒技術面・事務処理管理での支持と監視を行うための文書化された手順
 @対象品目やシステムのもつ機能特性や物理特性を明確にし文書化する。
 A上記の特性に対する変更をコントールする。
 B変更とその変更実施状況を記録し報告する。
 C対象品目やシステムを監視し要求事項に適合していることを検証する。
3.実績測定(Performance mesurement)
 ⇒アーンドバリュー(計画と実績の差異に対して是正処置をとるべきか否か判断するのに役立つ)
4.追加の計画(Additional planning)
 ⇒当初の計画通りに実施されるプロジェクトはほとんどない
5.プロジェクトマネジメント情報システム(PMIS)
 ※プロジェクト計画の実行同じ

OUTPUT

1.プロジェクト計画書更新版(Project plan updates)
 ⇒必要に応じてステークホルダーに通知
2.是正措置(Corrective action)
 ⇒プロジェクトのパフォーマンスを計画に沿ったものに引き戻すための活動。
3.教訓(Lessons learned)
 ⇒差異の原因や採用した是正処置の選択理由その他の教訓は必ず文書化し、当該プロジェクトや母体組織の他のプロジェクトのために履歴データベースの一部として残すべきである。(ナレッジ・マネジメントの基礎にもなる)

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