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11.3 Qualitative Risk
定性的リスク分析

※プロジェクト目標に与える影響に優先順位をつけるため、リスクとその状況の定性的な分析を行う。
■リスクがプロジェクト目標に及ぼす潜在的な影響の大きさによってリスクの順位(優先順位)を付けるもの
●プロジェクト目標に対する影響度の優先順位付けを行う。リスクの発生確率と影響度を査定。

INPUT

1.リスク・マネジメント計画書(Risk management plan)
2.識別されたリスク(Identified risks)
3.プロジェクト状況(Project status)
⇒リスクはプロジェクトライフサイクルの進捗に依存。初期段階は表面化せず、後になって多くのリスクが表面化する。
4.プロジェクト・タイプ(Project type)
⇒プロジェクトタイプによって大きなリスクが発生する。最新技術を駆使、複雑な大規模プロジェクト
5.データ精度(Data precision)
⇒データの正確さはリスクの理解度を示す。リスク識別プロセスで使用したデータの出所を評価する必要がある。
6.発生確率・影響度の尺度(Scales of Probalility and impact)
⇒発生確率:リスクの起こりやすさ
⇒リスク発生結果:リスク発生時にプロジェクト目標に及ぼす影響
7.前提条件(Assumptions)

ツール
と技法

1.リスクの発生確率・影響度(Risk probability and impact)
⇒非常に高い、高い、普通、低い、非常に低いなど定性的な用語で表現。リスク発生確率はリスクの起こり易さ、リスク発生結果はリスク事象が起こった場合にプロジェクト目標に及ぼす影響のこと。
2.リスク等級マトリックス(Probalility/impact risk rating matrix)
⇒リスク発生確率と影響度の尺度を組み合わせて、リスクあるいはリスクの状態に対してリスクの等級(非常に低い、低い、普通、高い、非常に高い)を記入してマトリックスを作成する。
3.プロジェクト前提条件のテスト(Project assumption testing)
⇒前提条件の安定性と、前提条件が間違っていた場合にプロジェクトに及ぼす発生結果についてテストをする。正しいと思う別の前提条件を識別し、定性的リスク分析のプロセスにおいてプロジェクト目標に対する発生結果をテストすべきである。
4.データ精度の等級付け(Data precision ranking)
■リスクの理解度
■リスクに関する入手可能データ
■データの質
■データの信頼性と完全性

※発生確率尺度(Probability Scale):発生の確率(可能性)がない0.0から100%発生するという1.0の間で表す。
※影響度尺度(Impact Scale):リスクの影響の重大さを数値で表す。

OUTPUT

1.プロジェクトの総合ランキング(Overrall risk ranking for the project)
⇒リスクの点数を比較することによって他のプロジェクトに対する当該プロジェクトのリスクの相対的な位置を示す。
2.リスクの優先順位リスト(List of prioritized risks)
⇒すぐに対応できるグループと後日処理できるグループに分けることもある。コスト、スケジュール、機能、品質に影響するリスクについては異なる評価基準で個別に査定する。
3.追加分析とマネジメントの対象となるリスクのリスト(List of risks for additional analysis and management)
⇒高いあるいは普通と分類したリスクは定量的分析など、更なる分析を必要とするか、リスク・マネジメントとして対応を必要とする有料候補。
4.定性的リスク分析結果の傾向(Trends in qualitavive risk analysis results)
⇒分析を繰り返すことによってその結果に傾向が見えてくる。そしてリスク対応策をとること、あるいは更なる分析を行うことの緊急性と重要性の高低が明らかになる。

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