◆OLIYMPUSの歩み◆
OM-1取扱説明書.pdf
0Mシリーズ
これまでの一眼レフカメラが抱えていた「大きい」「重い」「シャッターの作動音、ショックが大きい」という3つの欠点「三悪」。これを追放したのはOMシリーズです。世界最小最軽量のボディと「宇宙からバクテリアまで」というコンセプトを実現するための壮大なシステム。OMシリーズは、大ヒット商品となりました。
ちなみに、「三悪」の追放を実現したのは、設計や製造に関わる人々の一切の妥協を許さない姿勢でした。「たとえ極小のビスでも、真鍮ではなく、わずかに軽い鉄を用いること」など、重量軽減のために費やされた尽力は相当なものでした。
OM-1(1973)
OMシリーズの初代機であるOM-1の誕生は、昭和48年(1973年)。 世界最小最軽量の35mm一眼レフ(1973年当時)として多くの脚光を浴びました。布幕シャッターのリボンのヒモへの変更。ミラー駆動ショックを吸収するエアダンパー。集光コンデンサーを省略し、曲面の下面を持つペンタプリズム。さまざまな独創的な発想が、ボディの小型化とシャッターの作動音、ショックの低減を実現しました。シャッターは、10万回という高耐久性を実現。ファインダースクリーンは、レンズマウント側から交換可能でした。なお、発売当初、 OM-1はM-1という名称でした。しかし、製品のインパクトが大きかったため、ライカ社から製品名変更の申し入れがあり、OM-1に改められました。また、このOM-1を生産するにあたり、軽量化のため用いる鉄素材に対する防錆技術、ペンタプリズムの加工技術、耐久性を高める熱処理や表面処理技術など、さまざまな面の社内技術が、大きく向上、発展しました。
※公式サイト参照:http://www.olympus.co.jp/jp/corc/history/camera/om.cfm
※電池:関東カメラサービス製の電池アダプターMR-9(電圧変換型)\1,965(amazon)
SR4343(酸化銀電池)\407(amazon)との組み合わせ
電池:OM-1シリーズは、関東カメラサービス製の電池アダプターMR-9(電圧変換型)とSR43(酸化銀電池)との組み合わせになります。H-D型水銀電池の電圧は1.35V、SR43の電圧は1.55Vですので、電圧変換型を使います。ちなみに、SR44の電圧はSR43と同じ1.55Vなのですが、サイズが異なります。
SR43:(径)11.6mm×(厚さ)4.6mm (電圧)1.55V
SR44:(径)11.6mm×(厚さ)5.4mm (電圧)1.55V
OM-1(N)は1.35Vの水銀電池MR-9型を使用していますが、現在は製造中止のため入手できません。 これは以下の3つの方法により解決できます。
現在、2.の方法はサービスセンターで受け付けていません。
1.関東カメラサービスから発売されている電圧変換機能付きアダプタを使用する。
大きなカメラ店、中古カメラ店に行けば大体置いてあります。
電圧無変換のアダプタも出しているので購入する時は要注意です。
アダプターに1.55Vの酸化銀電池SR43を入れて使用します。
旧型ではSR44を使うタイプがあり、以前は主にこちらを使用していました。
2.オリンパスのサービスセンターで電池室の改造をしてもらう。
改造後は1.55Vの酸化銀電池SR44を使うことが出来ます。
同型のアルカリ電池LR44は電圧が1.5Vのため露出計メーターの指針に若干の誤差が発生します。
オーバーホールを含めこの改造は現在行われていません。
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